Ukko's Hammer(ウッコズ・ハンマー) (2025)

コロラド州デンバー出身のクロスオーバー・ノイズ・ハードコア・バンドが、4枚のEPを経て発表した1stアルバム。

80年代のAgnostic Front(アグノスティック・フロント)の2ndアルバム『Cause for Alarm(コーズ・フォー・アラーム)』やSuicidal Tendencies(スーサイダル・テンデンシーズ)を思わせる超高速クロスオーバー・スラッシュに、00年代のNails(ネイルズ)のバリバリと響くノイジー・ハードコア、さらにCold Sweat(コールド・スウェット)のサタニック系ハードコアを掛け合わせたサウンドが特徴だ。

超スピードのクロスオーバー・スラッシュをベースに、地表を切り裂くようにバリバリと鳴るノイズギター、エフェクトをかけまくった怨霊のようなヴォーカル、インダストリアルやドゥームの要素までも取り込み、唸るリフと生々しい攻撃性が一体となったサウンドへと昇華している。

歌詞は古い労働運動の歌とフィンランド神話を組み合わせ、神話そのものをサンディカリズム的な視点で再解釈して歌っている。

サタニズム的な不気味さを、ノイジーで攻撃的な迫力へと結晶させた画期的なハードコア作品であり、新世代ハードコアを象徴する一枚と言える。