フィンランド出身のハードコア・バンドの2作目のEP。海外で日本のハードコア・シーンのひとつとして呼ばれているBURNING SPIRITS(鉄アレイやDEATH SIDEなどのバンドが出演)に影響を受け始めたバンドで、イギリスの80年代のハードコア/パンクや日本のハードコアからの影響が強いバンドなのだ。
G.I.S.M(ギズム)のようなノイジーでメタル色の強いハードコアをベースに、ノイジーなギターとメロディックなメタルギターが絡んだサウンド。2ビートの高速スピードのドラムや、横山SAKEVIからの影響が強いドスの効いた怒声ボーカルが、ノイジーな突風のなかを、尋常でない怒りのテンションで駆け抜けていく。
“Extinction (絶滅)”、“Nightmare (悪夢)”、“Fire(燃やす)”の曲からは、すべての街を破壊し、人類の絶滅を願うような、破滅願望的な内容が多く占められている。
バンド名にもある通り、暴力的な精神をバンド・アティテュードに掲げ、日本の80年代の懐かしさを感じる古き良きスタイルのオールド・スクールなハードコア。現在のバンドでは失われてしまった暴力的なスピリットを、過激に攻撃的に蘇らせたバンドなのだ。