デンマークはコペンハーゲン出身の、パンクバンドの2作目。スウェーデンのMASSHYSTERI(マシストリー)やロスアンゼルスのGeneracion Suicida(ジェネラシオン・スイシーダ)たちと同様、次世代のパンク・ロックを展開している独特なサウンド。
今作ではガレージロックをベースに、Gorilla Angreb(ゴリラ・アングレブ)、X、The Eyes (ザ・アイズ)を合わせたパンクを展開。ベースにあるのはガレージロックや70年代の初期パンクだが、男女のデュオボーカルと独特なリズム感とデンマーク語で歌われた歌詞が、奇妙な世界観を作り出している。どこか70年代的なノスタルジックと、いまだ遭遇したことのない異文化的の奇妙な組み合わせが、パンをおかずにごはんを食べるような、奇妙な感覚がある。
歌詞は、月を吹き飛ばすとか、プラスチックの太陽とか、ロマンティックな星空と神秘的な宇宙を想起させる内容。自分が初めて異文化に触れたときのような、じつに奇妙で不思議な気持ちになる。このバンドもかなり不思議で独特さを感じるバンドだ。