ノースカロライナ州ローリー出身のハードコア・バンドによる2作目のEP。ANTI CIMEX(アンチ・サイメックス)やMob 47(モブ47)などの古典的なスウェーデン・ハードコアからの影響を色濃く感じるハードコア。
ディストーションのかかった不快なノイズがバリバリ響くノイズギター、3コード2ビートで間段なく駆け抜けていくドラム、甲高い声のボーカル、シンプルでノイジーなハードコアだ。だがノイジーで重くコーティングされたサウンドには、地中深くで蠢いている感情のだがのようなものを感じることができる。
歌詞は利益のための痛みや棺の中の釘など、地中深くに埋められ圧迫されているような、抑えつけれたような内容が多い。
そこにはヤカンから熱湯が噴き出るように、抑圧された感情を抑えきれず爆発したようなエナジーがある。古典的なスウェーデン・ハードコアを現代によみがえらせたサウンドにはけっして目新しさはない。だがこの爆発力に満ちたノイジーはサウンドには、ストレスを発散したようなスカッとした爽快感が後味にある。