No Allegiance(ノー・アリージェンス)
『Left To Die(レフト・トゥ・ダイ)』

マサチューセッツ州セントラル出身のメタルコア・ハードコア・バンドのデビューEP。

マサチューセッツ州といえば、Killswitch Engage(キルスイッチ・エンゲージ)やShadows Fall (シャドウズ・フォール)、Unearth(アンアース)などの90年代後半のメタルコア・シーンを創設した先駆者たちを輩出した土地だ。

No Allegiance(ノー・アリージェンス)も、そんなマサチューセッツ州のメタルコアの伝統を受け継ぎながらも、ミディアムテンポで、ブレイクダウンや2ステップ、グルーヴィーな要素を取り入れ、現代風に進化させたバンドだ。

電気音のような金属音のギターに、ハンマー叩きつけるようなリフ、鉄球がブンブンうねるベース、怨霊のような怒声などが特徴のサウンドに、速さからスロー、激しさから静けさに変化する変則的なリズムと、重く金属的なメタルのリフ、ハードコアの歌い回しを融合させた。いろいろなメタルのフレーズがくるくる変化していく新しいスタイルのメタルコアなのだ。

マサチューセッツ州のメタルコアの先駆者たちよりもメタル度が高いサウンドで、重くヘヴィーにメタルコアを進化させた。多くのバンドが奏でている典型的なメタルの音で、オリジテルティーが希薄な部分があるが、ものすごく迫力のあるサウンドだ。