Night Witch(ナイト・ウィッチ)
『Host Body(ホスト・ボディ)』

先日解散宣言をしたフロリダ州はタラハシー出身のハードコア/パンク・バンドの3作目。ラスト・アルバムとなる作品。ファスト・コアから始まり、激しさを増しパワーバイオレンスに傾倒した『Night Witch(ナイト・ウィッチ)』。パワーバイオレンスにデジタルノイズ・コアやマス・コアなどをぶち込み、ノイジーでカオティックな最高傑作の『Love Ya Like A Sister(ラブ・ヤ・ライク・ア・シスター)』、ハードコア/パンクに原点回帰した『Who’s Next(フーズ・ネクスト)』と、ヒステリックな金切り声で日常の怒りをぶつけてきた。

そしてラストアルバムとなる『Host Body(ホーネスト・ボディ)』では、ファストなノイズコアを展開。ヒステリックでかな切り声の女性ボーカルの怒声は健在で、そこにパワフルでノイジーな2コードのギター、シンガロングの挑発的なボーカル、2ビートからブラストビートへ変わっていくドラムが、怒涛の勢いで絡んでいく。エネルギッシュでバイオレンスなSiege(シージ)色が強いハードコア。

歌詞は、<白人至上主義者やネオナチのクズども>、<利益のためなら何でもする資本家、数字がなければお前に価値はない>、<ノルマが達成不可能な目標に達成を強いる企業がもたらす不幸>、<パンクなミソジニスト(女性差別主義者)>など、ファシズムや人種・女性差別、資本家や政治家などを、強烈に批判する内容が多い。我を忘れるような怒りの言葉で批判している。

反人種差別、反女性差別、反ファシズム、反資本家の姿勢が貫かれた、怒りのパワーバイオレンス。女性ならではのヒステリックな怒りが相乗して、ものすごいパワーを生み出している。尋常でない怒りのパワーに満ちている。解散が惜しまれるほど素晴らしい作品。