ボストン出身のメロディックパンクバンドの2作目。GREENDAY(グリーンディ)、BLINK182(ブリンク182)、MOTION CITY SOUNDTRACK(モーションシティーサウンドトラック)、THE STARTING LINE(ザ・スターティング・ライン)などのバンドに影響を受けた、カラッと爽やかなメロディックパンクを展開。
今作では、ABBA(アバ)やBLONDIE(ブロンディー)、ゴズペルなどのポップ･ミュージックを取り入れ、奥深いメロディック･パンクに深化している。元気にあふれた明るくメロディックなキーボード、切なくもキラキラ光るギターのメロディー、憂鬱な切なさと前向きさにあふれた力強いボーカル。ときには憂鬱で切なくも明るく前へ進んでいく前向きなメロディック･パンク。
歌詞は、他人の意見を気にしないで、自分の不完全さを受け入れることや、人生は時として傷つくこともあるが、絶望を恐れず前に進むことや、自分と同じ不満や怒りをもった同じ気持ちの仲間を見つけることなどを歌っている。友情や人生讃歌をテーマにしている。
ポップなものが出尽くされている昨今、いままでなかった新しいスタイルのメロディック･パンクは、なかなか出にくい状況にある。Rebuilder(リビルダー)の場合、70年代のポップミュージックから10年代のメロディックパンクにいたるまで、幅広くいろいろな音楽を聴き、自分たちのサウンドに落とし込んでいる。いままでなかった新しいスタイルのサウンドではないが、かなりの量の音楽的な情報量が詰まったサウンドなのだ。辛いことがあってもポジティヴに前向きに進んでいく姿勢や、極上のメロディックのサウンドには、かなりの好感が持てる。