SOUL GLO(ソウル・グロー)
『If I Speak (Shut The Fuck Up)(イフ・アイ・スピーク(シット・ザ・ファック・アップ))』

10月に来日公演も決まった新世代のポリティカル・ハードコア・バンド、SOUL GLO(ソウル・グロー)のシングル。2022年にEpitaph Records(エピタフ・レコード)から発表された『Diaspora Problems(ディアスポラ・プロブレムズ)』は、世界的に評価された作品で、その勢いのもと発表されたシングル。

静かでおどろしいムードから、激しくピッチが上がっていく展開。怒りと苛立ちに満ちたボーカル、フ〇ックを連発するコーラス、不穏さと激しさが入り乱れるギターフレーズ。スローから速さに変わっていくシンプルで混沌としたオールドスクール・ハードコア。

歌詞は、黙れや信頼できる人間かいないことが明白だなどの言葉が並び、<俺のやることに口を出すなや、俺の存在を否定するな>などの、自分たちに差別する人間に対して、不信感と怒りと苛立ちの感情に満ちている。目隠しの男性がバイブを加えるPVが印象的な過激な曲だ。

パンク/ハードコアとは、怒りの音楽だ。パンク/ハードコアも昔と比べ、いまでは音が過激にヘヴィーに進化した。だが肝心の怒りを感じないバンドが増えた。そんな昨今、SOUL GLO(ソウル・グロー)は、パンク/ハードコアの原理主義的なスピリットを持っている。怒りと苛立ちに満ちたこの曲も素晴らしい。