BLISS(ブリス)
『Agonia(アゴニア)』

ポーランドはルブリン出身のクラストコア・バンドの2作目のシングル。Amebix(アメビックス)やDoom(ドゥーム)からの影響が強いクラスト・コアで、絶望的なトーンのギターが印象的のバンド。

今シングルではスピーディーでノイズコアのように激しいギターのハードコアを展開している。歌われている内容は、美と死についてや残酷なドワーフ、人生の醜さよ、盾を見せろなど。そこには特異な文学性がある。

ノイジーで激しいギターの嵐のなかにどこか暗く冷めた奇異な耽美が漂っている。ハードコアの激しさと、暗く冷めた耽美な残虐性が表裏一体化した、ヨーロッパのデカダン派的な文学性に満ちたハードコア。絶望や退廃的な感情を奇異な美しさで彩る。それがBLISS(ブリス)の個性なのだ。全曲を含めまだ3曲しか発表していないが、これからの活躍が楽しみなバンドだ。