No Cure(ノー・キュア)
『The Commitment To Permanence(ザ・コミットメント・トゥ・パーマネンス)』

アラバマ州バーミンガム出身のメタリック・ハードコア・バンドの3作目のEP。EARTH CRISIS(アース・クライシス)のヴィーガン・ストレートエッジ思想とメタリック・ハードコア・サウンドから、多大に影響を受けたバンドで、さらに激しさを増したサウンドと、ストレートエッジのストイシズムを突き詰めたのが、No Cure(ノー・キュア)の特徴なのだ。

EARTH CRISIS(アース・クライシス)のメタリック・ハードコアをさらに激ししたサウンドで、ミディアムテンポの曲を中心に、ブルータル・デスメタルの要素やブラストビートなどを加え、さらに過激に激しく進化している。

音の壁のようなに重く激しくダウンチューニングされたギター、ブラストビートへとリズムが変化していくドラム、暴力的な低音を叩きつけるベース、叫び声の要素を含んだ怒声。そこには酒やドラッグに溺れ、自制心を失ったものへの醜態やおぞましさと、怒りに満ちている。

歌詞は、飲酒運転で事故を起こし周りに迷惑をかける者への、怒り、壊死、腐った内臓などの描写が印象的だ。ブルータル・デスメタルのホラーやスプラッター、残酷描写と、ヴィーガン・ストレートエッジの反飲酒、反ドラッグが結びついた歌詞。そこには、飲酒やドラッグなどの恐怖をかきたて、反ドラッグ、反飲酒であることによって、長生きすることや健康であることのすばらしさを説いている。

まさにEARTH CRISIS(アース・クライシス)のメタリック・ハードコアとヴィーガン・ストレートエッジの進化の最前線にいるバンドで、サウンド的にも思想的にも、ブルータルデスメタル・ヴィーガン・ストレートエッジと名付けたくなるほど、彼らならではの個性を持っている